住家を求めて

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そう思いながら鎌を片手に家の周り草を刈り始めた。 腰が痛くなり、手には豆ができた。その豆め潰れそうになった時にふと空を見上げた。 空は夕焼けを醸し出している所だ。 月の光が無い限りこれ以上は刈れない。直ぐに茅になりそうな稲科っぽい草を干せる場所に干してから家に入る。 雑巾らしき布も台所に有ったからせめて俺が寝るスペースだけでも拭いておこう。 こうして家を見つけた今日の活動は終わった。 腹減ったな。
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