再開と別れ

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「伊作…っ」 俺は伊作を呼んだ。 「来ないで。」 伊作の手には苦無。その刃の先は伊作の咽。先程まで行われていた戦が終わった死体だらけのこの荒れ地の中心で…俺達は向かい合っている。 忍術学園を出てから五年…俺達は別々に生きてきた。別々の道を歩み始めてからは一度も互いの顔を見ていなかった。だが、今俺達は敵同士として向き合っている。目の前にいるのは、昔の様に役立たずで足を引っ張る伊作ではなかった。変わった。保健委員会に入って人を助けていた伊作は、敵である俺の味方の軍人を殺し、一番偉い将軍をも殺した。でも、俺だけは殺さなかった。俺も軍人を殺して、将軍を殺した。
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