【ERUMON（エルモン）】

白と黒

第１話【黒と白】
時は、【２０ＸＸ年】。「【蛇】が出たぞー!!」「こっちは、【黒点】だー!!」静まり返った真夜中の街中に人の叫び声が響いた。
【黒点病】…皮膚ガンの一種。体の一部に【黒い点のような痣】ができるのが特徴。
【白蛇病】…皮膚ガンの一種。体の一部に【白い線のような痣】ができるのが特徴。

この時代には【不治の病】とされる病気がいくつか存在したが、【黒点・白蛇】は原因不明で【ワクチン】も作られていない。「患者はドコだー!!」ひときわ大声で叫ぶ男がいた。「【トレント先生】！こっちです!!」先生と呼ばれた、スキンヘッドの白衣姿の男は【トレント=クロラ】医師だ。
「患者は？」「ウチの家内と息子です！助けてください！先生!!」トレントの白衣にしがみつき男は号泣する。この街には病に苦しむ叫びと、悲しみにくれる人々で満ちていた。
「クソッ！【ZEST（ゼスト）】は、何をやっていやがる!!」街の人々はこの国の唯一の【軍事施設団】に不安と不満を感じていた。