お嬢様

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「心菜、次の仕事は ・・・、って聞いてるか?」 いきなり大きな声で 話しかけられて、 びっくりしている 私、心菜。 「お前な、つかれて るのは分かるけど、 予定だけはちゃんと 聞けよ。あとは 寝て良いから。」 意外に優しい私の マネの斗真。 「はい、はい。 じゃあ、さっさと 言って。」 そんな斗真とは 対照的な私の 冷たい声。 私にお構いなく、 どんどんスケジュール をあげていく斗真。 どうせ斗真が 一緒にいるんだから 聞かなくても良くない? 「じゃあ、僕は 打ち合わせがあるから ここで降りるよ。 10時からのドラマの 撮影、このまま 送ってもらえ。」 そういって車を 降りていく斗真。 「ちょ、ちょっと 待ってよ。 斗真、ここで 降りちゃうの?」 焦っている私に 笑いながら、 こういった。
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