一難去ってまた一難

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「はぁ・・・音原、斗真 はどこに・・・います・・・?」 途切れ途切れに 私は受付の人に聞いた。 「心菜ちゃん!?」 そのとき、後ろから 話しかけられた。 その人はいつも私を 担当してくれている 看護師の結花さんだった。 「心菜ちゃん、 走っちゃダメでしょ! 座って。すぐに息を 整えなきゃ、発作が 起こるわよ。」 結花さんにそう いわれて、無理矢理 座らせられた。 「今は、はあ・・・ それどころじゃ、 ない・・・んです。」 少し落ち着いてきた。 「斗真君の所には 連れて行くから 今は息を整えて。」 結花さんは知ってるんだ。 「斗真は、大丈夫 はあ、はあ・・・なの?」 それだけが心配だった。 それから5分程経って 呼吸は落ち着いた。
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