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「心菜!?」
斗真はすぐに
倒れている私の
もとにきた。
「心菜、薬は?」
バッグの中を
見ながら、斗真
が聞いてきた。
「な・・・いの。
と・・ま、もっ・・・て、る?」
途切れ途切れだけど、
最後まで言えた
自分は偉いと思った。
「俺、何粒かは
持ってると思う。」
斗真はそういって
ポケットを探り出した。
そして、小さいケース
を取り出した。
「飲め。」
水と一緒に口に
入れてくれた。
「ごほっ、ごほっ・・・。」
むせながらも、
なんとか薬が飲めた。
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