🗻はつもうで🗻

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  朝早くからがさがさ準備しているシア。 ウォークインクローゼットの中であれこれ服を選んでいる。 どれもピンクや白やらのフリフリひらひらな可愛らしい服。 「どれにしますかねぇ~。」 ウキウキと楽しそう。 一方、チャンミンはダイニングで新聞を片手にコーヒーを飲んでいた。 出来れば一日、こうして静かに過ごしたいと思いながら。 「こっちとこれはどっちが可愛らしいですかぁ?。」 ドレスを両手に提げたシアがひょこりとキッチンに現れる。 「……どっちも可愛いんじゃないか?。」 いつもの問いかけに新聞から顔を上げもせずチャンミンは答えた。 「ぶー、ごしゅじんさま、ちゃんと見てくださいよぅ!。」 素っ気ない返事に納得いかないのもいつものことで 白いカボチャパンツに白いキャミソール姿で唇を尖らせるシアが詰め寄る。 「せっかくお出かけですよ!。おしゃれするです!。」 「はいはい、じゃあ右手のやつ。」 「ちゃんと見てくださいよぅ!。」 「見てるよ(視界の端で)。…抱き付くな、鬱陶しい。」 「だってー!。」 いつものようにキッチンでひと悶着起きそうになったその時、玄関先に救世主が現れた。 ピンポン、ピンポーン。  
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