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朝早くからがさがさ準備しているシア。
ウォークインクローゼットの中であれこれ服を選んでいる。
どれもピンクや白やらのフリフリひらひらな可愛らしい服。
「どれにしますかねぇ~。」
ウキウキと楽しそう。
一方、チャンミンはダイニングで新聞を片手にコーヒーを飲んでいた。
出来れば一日、こうして静かに過ごしたいと思いながら。
「こっちとこれはどっちが可愛らしいですかぁ?。」
ドレスを両手に提げたシアがひょこりとキッチンに現れる。
「……どっちも可愛いんじゃないか?。」
いつもの問いかけに新聞から顔を上げもせずチャンミンは答えた。
「ぶー、ごしゅじんさま、ちゃんと見てくださいよぅ!。」
素っ気ない返事に納得いかないのもいつものことで
白いカボチャパンツに白いキャミソール姿で唇を尖らせるシアが詰め寄る。
「せっかくお出かけですよ!。おしゃれするです!。」
「はいはい、じゃあ右手のやつ。」
「ちゃんと見てくださいよぅ!。」
「見てるよ(視界の端で)。…抱き付くな、鬱陶しい。」
「だってー!。」
いつものようにキッチンでひと悶着起きそうになったその時、玄関先に救世主が現れた。
ピンポン、ピンポーン。
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