-第一章 突然の転機-

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翌日から黄金は、職業案内所で、就活を始めた。 パソコンで職業検索をして、自分に見合った仕事を見付けては、職業相談をし、面接に応募しては、『不採用』と書かれた手紙に履歴書を添えて、送り返されるパターンが関の山だ。 書類選考なんかせず、直接面接をして、合否を決めた方が、黄金にとっては嬉しい限りだ。 それでも、直接、面接こそ、やってくれる企業も中にはあった。 しかし『不採用』の文字ばかりの返信物が来るばかりである。 黄金は、何十度も募集したが、一度足りともOKの返事は、返って来なかった。 やはり、採用枠が1名という部分が、その狭き門を物語らせてる (もう・・・ 引きこもろうかな・・・) 黄金には、そんな諦めの色しか見えなくなってた。 でも、希望こそは、捨てずにいた。 信じて待って居れば、きっと奇跡は起こる。 黄金の決意は固かった。 それでも、就活に毎日励んで活動しても、一向に努力は実らない。 絶望の色が、濃く出始めた時だった。 黄金は、古びたオモチャ屋を見つけた 「こんな所にオモチャ屋さんなんて、あったかなぁ・・・ まぁ、暇つぶし程度に見るだけにしておこうか・・・」 黄金は、意を決して、オモチャ屋の中に入った
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