-第一章 突然の転機-

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-遊福堂- こんな平成の世に、古き良き時代の昭和の建築構造が、こんな大都会にあった事に黄金は驚いた。 何をやっても今は、上手く行かない状態なので、黄金は、気分転換に、この店の中に入った。 すると、店内もまさしく昭和の雰囲気を醸し出すような世界観が広がっていた。 黄金は、店内を見渡すと、懐かしいオモチャのパッケージを見つけて、手に取り、子供に戻った気分になった 「うわぁ~ 小さい頃、これで良く、遊んだっけなぁ~ 今、これを持ってる人が居たら、レアが付くような破格な値段だろうなぁ・・・」 すると、黄金の前にひよっこりと、店主の老婆が現れた 「いらっしゃい・・・」 「うわっ、うわぁ~!」 「おや、珍しいねぇ。 こんな若いお客さんが、こんな古ぼけた場所に来るなんて、珍しいわねぇ・・・ まぁ・・・ ゆっくりして行きなさい・・・」 黄金は、ゆっくり店内を歩き回り、懐かしさを肌で感じた。 色々なオモチャを見回し、物色しながら、黄金は手に取る 「うわぁ~ これも、これも、みんな遊んだ事のあるヤツばっかだよ。 本当に懐かしい物ばかりだ」 黄金は、すべての物を自分の手中に収めたいという気持ちが、段々と強くなっていった。 すると、黄金は、四角い長方形サイズの箱を見つけた 「・・・? 何だ、これは?」 その箱は、埃を被っており、他の商品とは見劣りをするような感じがしたが、黄金は埃を払った瞬間、嬉しさが増した 「あっ! これ、人生ゲームじゃん。 これも良く遊んだなぁ・・・ 現実も、こうだったらいいのにって、思いながら、遊んだっけ・・・」 すると、背後から店主の老婆が、突如現れた
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