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そいつは、突然出て来た。 あくび交じりの声で、黄金の前に現れた
「ふあぁーあぁ~ 君が、オイラを起こしてくれたんだね。 オイラは、このゲームの妖精、タンブリン、ヨロシクね。 君の名前は、何て言うの?」
「俺は、黄金 為雄と言うんだ」
ここは簡単な自己紹介で済ませる事にした
「へぇ~ 変わった名前だね。 何か、如何にも貯金を貯めそうな感じだもん」
黄金は首を横に振った
「残念ながら、それは下手」
タンブリンは、黄金に久々に外の空気を吸えた事に感謝をした
「ありがとう。 オイラ、外の世界の空気を吸ったの何十年か振りなんだ」
それを聞いた黄金は、驚きを隠せなかった
「何十年も、君は、そこに眠ってたのかい?」
「そうだよっ! なかなか、次のプレイヤーが現れなくてね」
「プレイヤー・・・?」
黄金は、この言葉に疑問符を持ちながらも、タンブリンの話だけは熱心に聞いた
「この人生ゲームは、開発者の挨拶文を読んでくれた通り、ただの人生ゲームじゃないよ。 やってみれば、きっとその意味が解ってくると思うよ」
「何か、聞いてく内に、ドキドキ・ワクワク感がして来た。 早速やりたくなって来た」
すると、タンブリンは、黄金の右手をピシャリと叩いた
「何するんだよ!」
「そう慌てなさんな。 まずは、オイラのアンケートに答えてから始めても、遅くないよ。 とにかく、時間をかけて、このゲームを楽しもうよ」
タンブリンに促され、黄金は、タンブリンが用意した、アンケート用紙に思う解答を、スラスラと記入して行った
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