0人が本棚に入れています
本棚に追加
何やら、ルールブックらしい説明書が、タンブリンの魔法によって出て来た
「何だい? これは?」
「このゲームの説明書だよ。 始める前には、ちゃんとルールを把握しておかないと」
「説明とか要らないよ。 ルール知ってるから」
すると、タンブリンは烈火の如く怒り出した
「おめぇ、ちゃんと説明書、読めっ! でなきゃ現世には、一生戻れねぇべ!」
「わ、分かった。 ちゃんと読むよぉ~」
黄金は、観念したように説明書を読み始めた
「何々・・・ プレイヤーである、あなたには、これから[本当]の人生ゲームをお楽しみにいただきますが、当然、守らなければならないルールがあります。 一、この人生ゲームは、これから本当に起こる出来事であり、ルーレット次第では、大金持ちになる事あれば、貧乏になる事もあります。 ですが、あなたの運次第では、理想通りに行ける楽しみがあるでしょう。 一、ルーレットは、一日一回までとする。 ただし、職に就いた場合は、一ヶ月ごとにしかルーレットを回せない。 毎月25日に、ルーレットを回せる機会がある。 一、今、持っている現金と着ている服からスタートは可能です。 ただし、すべてを失っても、ゲームオーバーにはなりません。 一、このゲームを途中で放棄する事は出来ません。 60歳を迎えた時点で終了です。 一、結婚して子供が産まれた場合、その家族ごと引き連れて継続となります。 ふぅーん・・・ 要するに、俺が60歳まで、抜けられ・・・ っておいっ! 60歳を迎えるまで、マジでやれってのか!?」
「そうだよ」
「おいおい・・・ 冗談だろ?」
「この箱を明けた以上、60歳まで楽しみましょう」
「そんな・・・」
黄金は『うわっ、騙された』という顔をしながらも、腹を括る覚悟で、このゲームに向き合った
最初のコメントを投稿しよう!