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「この能力(チカラ)はいらないな。僕には必要ない」 空の上から、人には見えない世界。天界と言われるところから精霊は呟いた。 「あの少年にでも上げるかな」 その少年はすごく、嬉しそうに帰り道を歩いていた。 「ふふ、幸せそうだな」 精霊は少年の位置を確認し、背中に生えている翼を広げ、下界に降りた。
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