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私は自分が編み出した剣術を弟に、剣術の他に様々な武術を一君に教えました。
彼らには魔法を使える素養があるので教えても良かったのですがこの世界では必要ありません。
なので教えない代わりに魔法を行使する為のヒントを武術の中に組み込んで伝授しました。
これは何かあって魔法に関わるような状況になった時の保険でした。
玲二が正義を行使し、一君が後始末をするようになってから私だけの時間は増えました。
その間ますます私は趣味に没頭しました。
やがて私も義務教育を終えて高校生になりました。
私には神の記憶があるので勉強は不要でしたがまぁこの世界には学歴は必要なので進学しましたよ。
高校は弟と同じ高校を選びました。流石に弟を鍛えすぎてしまったので監視の意味も兼ねています。
まぁ弟を盾になるべく目立たないようにする為の保険ですね。
まぁそれなりに幸せな日々を楽しんでいたのに弟と一君が居なくなりました。
私は神力を行使したのに見つかりません。
どうやらこの世界には居ないようです。
恐らく何らかの理由で異世界に行ってしまったようです。
弟が原因で毎度の事ながら一君は巻き込まれたと見て良いでしょう。
弟は良いとして一君だけは助けないと可哀想ですね。
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