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「私の本質を見抜けないような貴方に用は無いんですよ。
さっさと連れてきなさい。」
私はそうロールイスに命じる。
「くっ、誰が貴様のようなモノに…」
ロールイスはそう言うと剣を振り上げました。
愚かですね。
私の本質を見抜けない若さ故の実力不足を呪いなさい。
私は手を横に出して一振りの剣を呼び出します。
神殺しの神剣『ガルマフォドル』…
かつての私の愛剣にして私の命を奪った剣です。
「ガルマフォドルだと!? 何でその神剣が貴様の手に!!」
ガルマフォドルを見ながら攻撃を辞めませんか…
絶対神の命を奪うほどの武器なんですが使いこなせないとでも思ったのでしょうか?
まぁ良いでしょう。
久々にガルマフォドルの切れ味を確かめましょう。
私はそう思いながらゆっくり私の編み出した剣術の構えをとります。
「ここまでレイバル様を侮辱したいか?
私の剣の錆となれ!」
ロールイスは私に向かって剣を振り下ろしてきました。
「さようなら、ロールイス。」
私はロールイスの剣を避けながら彼の首目掛けてガルマフォドルを突き出しました。
ガンッ…
上空から雷が落ちて私の剣を遮りました。
ロールイスでも私でもないですね。
どうやら十神のようです。
さて誰が来るのか楽しみです。
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