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「まぁ、神血(しんけつ)ですからね。
簡単には落ちないとは思ってましたが…
まさか今まで放置されていたとは思いませんでしたよ。」
神血は文字通り神の血液です。
普通の生命体の血液とは異なり、
傷を癒す,飲んだ者を不死者へ変えるetc
と、様々な力を秘めています。
そして何かに付着すれば酷く落ちにくい事で有名です。
「絶対神の神血は特に落ちにくいんだ。
他の神の神血と一瞬に考えるな!」
それもそうですね。
あ、忘れていました。
「ところでゼウス。」
「なんだ?」
「リディアの息子のロールイスが私が何者か知りたいそうです。
教えてあげても良いでしょうか?」
一応確認をとっておきます。
彼の役職を考えたらレイバルの転生体である私に対していろいろと複雑な感情を抱いてしまいますからね。
「リディアの息子なら良いんじゃないか?
別に俺が困りはしないからな。
なぁ、レイバル殿?」
ゼウスが嫌らしい笑みを浮かべてそう言ってきます。
本当に性格がかわりましたね。
「れ、レイバル様ぁ?」
入り口付近に立っていたロールイスが素っ頓狂な声をあげます。
やれやれ、些か面倒なことになりました…
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