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私たちが最初に到着した場所は玲二と一君が召還された場所です。
どうやら巨大な石でてきた建物の中のようで、足下には魔法陣らしきモノが描かれています。
「な、何者だっ!」
どうやらこの魔法陣らしきモノを警護していた警備兵に槍を向けられたようです。
なんだか最近も同じ事があったような気がしますね。
そう思いながらロールイスを見ると目をそらされました。
「はぁ、何者とはずいぶんな言いようですね。
それが人の弟とその友人をさらった者達の台詞ですか?
まぁ知りたいなら教えますよ。
私は貴方たちの召還した神谷 玲二の兄です。」
私は少し覇気を出しながらそう言います。
「ゆ、勇者様の兄上!?
し、失礼しました。」
どうやら我が愚弟が勇者扱いされているようです。
まぁ、勇者の素質を持っていますからね。
「では国王にお目通り願います。
色々とお聞きしたいですからね。」
玲二たちはもうこの城にいないかもしれない。
だからこそ行き先を知っていそうな国王に聞かなくてはならない。
「わ、わかりました。
少々お待ち下さい!」
兵士達は悲鳴を上げながら部屋を出ていった。
覇気で脅しすぎたようです。
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