プロローグ

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『パァン』 この静かな夜のどこかで、乾いた破裂音が響いた。 「ん?」 男は、反射的に夜空を仰いだ。 今の音‥‥。 大量に買い込んだ食材の入った袋を抱えて、先を急いだ。 男が、前から歩いてくる。 日系人か…。 このギリシャの、こんな片田舎じゃ珍しいな。
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