プロローグ

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何も聞こえない。 人の気配はない。 ゆっくりとドアノブを回し、そっと開ける。 その隙間から、どんな小さな音も聞き漏らさないように、耳をそばだて、意識を集中させる。 外に出ると、今度は不自然に見えないように、素知らぬ顔でその場を後にした。
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