僕に教えてくれ

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国立柊学園小等部。 5年D組。 今日も、学校での1日が終わる。 「谷崎くん、ごきげんよう」 クラスメイトの女子が笑顔で「さよなら」の挨拶をしてきた。 「ごきげんよう」 こちらもわざとらしい満面の笑みで返した。 あれ?名前なんて言ったっけ? 忘れた。 ま、いっか。 興味のない人間の顔と名前は覚えない主義だ。 それからも、すれ違う生徒達に挨拶をされては、それを作業的に笑顔で返した。
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