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「あのさ……「お茶」……へ?」
2人に共通する不思議な行動について尋ねようと声を出してみると、見事にりまちゃんに遮られた。
「お、お茶?」
「紅茶をちょうだい。日本茶は嫌いなの」
あ~紅茶……って何で突然紅茶なの!? しかもなんか命令されてるような気がするし。
「てめえ……図々しいんだよ!!」
「あっそ。どうでもいいから紅茶をいれてちょうだい」
「命令すんじゃねぇ!!!!」
バンッと大きな音をたたて獄寺君がテーブルを叩く。
その音に亜夢がビックリしていたのに対して、りまちゃんはやっぱり平然としている。
そんなりまちゃんが気に入らなかったのか、獄寺君は物凄く眉間にシワを寄せてりまちゃんを睨む。
「なんか……りまちゃんって凄い子なんだね」
「なにが?」
「いろいろと……」
亜夢は俺の言葉に苦笑で返してから、「女王様、って感じだよね」と言って面白い物を見るような目で2人を見ていた。
「確かに……」
ふッ、とリボーンが鼻で笑う音が耳に響いてくる。
獄寺君とりまちゃんの言い合いはまだ続いてる。
なんかずっと見ていると微笑ましいような気がしてきたよ。
「わかった……紅茶のいれ方分からないんでしょ?」
「あ゙? んなはずねぇだろうが!!」
「じゃあいれてみなさいよ」
「やってやろうじゃねぇか!!」
りまちゃんの挑発に獄寺君が反応して、紅茶をいれる為にキッチンに向かった。
「単純……」
りまちゃんの呟きが聞こえる。可愛い顔して……ってこういう子のことを言うんだよね、きっと。
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