天性のクイーン来る!!

6/6
前へ
/25ページ
次へ
「あのさ……「お茶」……へ?」 2人に共通する不思議な行動について尋ねようと声を出してみると、見事にりまちゃんに遮られた。  「お、お茶?」 「紅茶をちょうだい。日本茶は嫌いなの」 あ~紅茶……って何で突然紅茶なの!? しかもなんか命令されてるような気がするし。  「てめえ……図々しいんだよ!!」 「あっそ。どうでもいいから紅茶をいれてちょうだい」 「命令すんじゃねぇ!!!!」 バンッと大きな音をたたて獄寺君がテーブルを叩く。 その音に亜夢がビックリしていたのに対して、りまちゃんはやっぱり平然としている。  そんなりまちゃんが気に入らなかったのか、獄寺君は物凄く眉間にシワを寄せてりまちゃんを睨む。  「なんか……りまちゃんって凄い子なんだね」 「なにが?」 「いろいろと……」 亜夢は俺の言葉に苦笑で返してから、「女王様、って感じだよね」と言って面白い物を見るような目で2人を見ていた。  「確かに……」 ふッ、とリボーンが鼻で笑う音が耳に響いてくる。  獄寺君とりまちゃんの言い合いはまだ続いてる。 なんかずっと見ていると微笑ましいような気がしてきたよ。  「わかった……紅茶のいれ方分からないんでしょ?」 「あ゙? んなはずねぇだろうが!!」 「じゃあいれてみなさいよ」 「やってやろうじゃねぇか!!」 りまちゃんの挑発に獄寺君が反応して、紅茶をいれる為にキッチンに向かった。 「単純……」 りまちゃんの呟きが聞こえる。可愛い顔して……ってこういう子のことを言うんだよね、きっと。  .
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

205人が本棚に入れています
本棚に追加