少女Aの誕生日

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12月 24日 雨 今は夜の11時50分。 後、十分でいよいよパーティーよ。 ベッドの周りには13人の使用人が、  二人はナイフを自ら刺し、  3人は首を絞めあって、  四人はワインを飲んで、目を開けたまま寝ている。  先に飲んだ罰よ。   5人で何をしたかったのかしら。  体を裂きあっているわ。 王様や、女王様が死ぬ時、墓にはいけにえと共に埋めるじゃない? やってみたかったのよね。 さて、あと五分で十二時。 私は脳だけを殺して、眠り姫のように死ぬの。 ベッドに横たえば、一本の針が神経を切ってくれる。 心臓を生きてるのに、一生目を醒まさない。 隣ですやすや寝ている義妹は姉の死を覚えているかしら。 まぁ覚えてないわね。 あと十秒で12時よ。 おやすみなさい、メリークリスマス。 最後に言っとくわ。 来年の貴方の誕生日に気をつけてね。 私は忠告したはずよ。 それとも、もう手元にあるかしら。 私とお揃いの朱い日記帳。 .
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