プロローグ

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その言葉を聞いた少年は「ヒッグ..わかった」 と泣きながら了承した。 「蓮、雪奈、ここは俺がどうにかする。だから、俺は今からお前達を村の入口に送る《転移》」 と少年達に魔法を放とうとするが何も起こらなかった。 「どうゆうことだ!?」 少年達の父は唖然としていた。 「ふっふっ、何故転移魔法が使えないか分からないようだな。本来、理由はお前などに教えないが冥土の土産に教えてやろう。ここら一帯は転移封じの結界が張ってある」 蓮の父をあざ笑いながら、黒いロープの男が言った。 「..なんだと」 「クックッそれはお前らを逃がさないようにするためだ」 と黒いロープの男は少年達の父に追い打ちをかける。 「くっ蓮、雪奈、お前達が来た道を引き返せ」 「...え」 蓮も雪奈もいきなりの出来事に頭がついていかなかった。 「頼み蓮、早く雪奈連れて行け。俺は後からついていく」 と言いながら黒いロープの男に岩や木などあらゆるものを飛ばす。 「今だ」 と言う父の合図で少年達は来た方向に引き返す。
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