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少年達が逃げようとすると赤紫のロープの男がそれを拒む。
赤紫のロープの男と蓮達は数分間、そのやりとりを繰り返していた。
すると男が口を開く。
「はぁ~このままじゃいつまでたっても終わらねぇ。でかいので決める。」
と言い詠唱に入る。
「我、火を宿すものなり。...」
男は詠唱を唱えている。
「雪奈やばい。遠くに逃げるよ」
と強引に少女の手を引っ張り全速力で走った。
「全てを焼き尽くす炎」
どうやら男は詠唱を終わったようだ。
「これで終わりだ小僧ども《ファイヤーボルケーノ》」
と言い直径20メートル以上の火の塊を少年達に向けて放つ。
「くっゴメン雪奈」
と言い少年は少女を投げ飛ばしさらに光の球を放った。
火事場の馬鹿力と言われるやつかは分からないが少年は少女を10メートル以上横に投げ飛ばし光の球を当て火の範囲ぎりぎり外に行かせた。
そして、炎はぐんぐん少年に近づいて行く。
「ごめん、お父さん。約束守れそうにないや。バイバイ雪奈」
と少年は少女のほうを向き呟いた。
ドコーン
と音が響いた。
そして・・音がした場所の視界が晴れるとそこには少年の姿はなかった・・・・
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