姫君は気高く美しく

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戦国乱世 愛し愛せど叶わぬ恋 ならば君と死ぬのもまた美しき… 西の国に一人の姫君が居りました。 長い艶髪は腰までも伸び美しく 白磁の陶器の様に透き通る肌は日に焼けず 人を惹き付け止まぬ黒く輝く瞳は先を見据え憂いを帯び 艶めかしい口元からはその容姿に似つかぬ暴言を吐く。 「姫……姫!」 「…煩い、黙れないわけ?」 部屋の外から何度も名を呼ぶ表向きには持女である相手を部屋に入れる。 部屋に入って来たのは見た目は14程の少女
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