第2章 彼の双眸がオレを捕らえたなら

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「早く行こーぜ」 「そうだな」 促す声に返事を返した。 ふと視線を校舎に移せば開いている2階の窓。 「!」 そこには黒髪の先輩がいた。 そして、向くはずのなかった眼鏡の先にある双眸がこちらを捕らえていた。 「おい片倉!どこ行くんだよ!?」 背後で聞こえる声。 オレは走りだしていた。 「逃がすかよ…」 舞う雪が頬に当たる。 .
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