第1章 空を掴むその手にオレが望むものは…

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―――― ――― ― 「…う…ぱ……」 「ん…」 目を覚ませば、後輩の蒼依(アオイ)がいた。 「…先輩!恭先輩!」 「…うぜぇ……」 起きてるっつうの…。 「は?アンタが叩いても起こせっていったんだろ!?」 「……」 「本当何様なんだよ…」 ぼそっと呟く蒼依に、 「結城 恭(ユウキ)様」 と答えれば、蒼依はものすごく嫌そうな顔をした。 そんな蒼依を引き寄せる。 「ぎゃあ!?離せ!変態!」 などと言っているが、無視した。 そのまま抱きしめる。 「…蒼依……」 おとなしくなった蒼依の名を呼ぶ。 「…何っスか?」 「……」 ゆっくりと蒼依の手に手を添えた。 .
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