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「…う…ぱ……」
「ん…」
目を覚ませば、後輩の蒼依(アオイ)がいた。
「…先輩!恭先輩!」
「…うぜぇ……」
起きてるっつうの…。
「は?アンタが叩いても起こせっていったんだろ!?」
「……」
「本当何様なんだよ…」
ぼそっと呟く蒼依に、
「結城 恭(ユウキ)様」
と答えれば、蒼依はものすごく嫌そうな顔をした。
そんな蒼依を引き寄せる。
「ぎゃあ!?離せ!変態!」
などと言っているが、無視した。
そのまま抱きしめる。
「…蒼依……」
おとなしくなった蒼依の名を呼ぶ。
「…何っスか?」
「……」
ゆっくりと蒼依の手に手を添えた。
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