第1章 空を掴むその手にオレが望むものは…

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オレの世界は 歪んでいる。 照らす陽光は暖かくなく。 降り注ぐ雨は冷たくなく。 吹く風は強弱がなく。 落ちる雷は早くもなく。 舞う雪は降りてはこない。 触れようと手を広げ伸ばしても、 どれもすり抜けて行く。 空を掴むその手は 何も捕らえることはない。 そんな歪んだ世界に入り込んで来た彼。 空を掴むその手には… 希望の光が 灯っていた。 Fin―
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