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異星人からもたらされた技術は人類に未曾有の発展をもたらしたが、その最中で、その技術を使い戦争を起こしてしまう。
その野蛮性を恐れた異星人は、地球全体を特殊なバリアで覆い、封じ込めてしまった。
大幅な航空制限を受ける事になった地球では、高速道路網が発達した自動車社会へと変わっていた。
犯罪者であった主人公二人は、特赦を条件に『私設警察組織』に入り、そこが所有する人型に変形する車両を駆り、世界征服を企む秘密組織に立ち向かう!
J9シリーズで一躍、その名を挙げた国際映画社の制作の作品です。
J9シリーズの流れを受け継いだ、ロック調の楽曲と軽快なストーリー展開は、同時代の作品と比べても秀逸でした。
主題歌『ロンリーチェイサー』に乗って流れるOPアニメの格好良さは、アニメ史上屈指といえます。
完全オリジナル作品でありながら、キャラクターデザインに、当時青年層に圧倒的人気を誇った漫画家『たがみよしひさ』を起用した画期的作品でもあります。
ただ、アニメが乱立した当時。
中小制作会社の作画、動画の水準維持は、相当に難しかったようで、本編内の作画は、かなり酷い回が多く、デザインの魅力を活かしきれませんでした。
『OPに出てくる主役みたいな人達は、いつ本編に出てくるのですか?』
という内容の投書を貰い、スタッフが絶句したという伝説が残っている程です。
独特な世界観と際だったキャラ設定が活かされた人間関係の生み出すストーリーのバランスの良さは中盤以降の本作の評価を高めていきました。
終盤に向けて、期待が高まる中、突然の打ち切り決定。(一説ではスポンサーの倒産が原因)
発表直後、制作会社にはファンの抗議が殺到したそうですが、流れは変えられず、ナレーションで本来の最終回までの説明をして終了という幕切れを迎えます。
OVA化の噂が何度か出ながら、結局立ち消えになりました。
(但し総集編は一本出ている)
乱立の時代に生まれた悲運の作品であるといえます。
再放送自体かなり難しいと思われます。
個人的にはリメイクを期待したい作品です。
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