🌸薄桜鬼~原田左之助の物語🌸

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「ん~…いい天気♪」 外が明るくなってきていつもよりも早めに目が覚めた私は着替えを終え、外に出ていた 「よぉ、珍しいなぁ美紀が早起きするなんて。いつもは俺が起こしに行くまでぐ~すか寝てんのに」 からかうような笑顔で片手をあげ話しかけてきたのは原田左之助 この屯所に来てからよく私を気にかけてくれる優しい人 …そして私の大切な人…まぁ向こうはなんとも思ってないんだろうけど 「私だってたまには早起きだってしますぅ」 左之の言葉にムッとしプイッと背中を向けるもちろん怒っちゃいないけど 左之はクスクスと笑って私の背に抱きついてきた 「まぁまぁ、そんな怒んなよ♪俺、今日非番だからさ。これからどっか行こうぜ?」 「ちょっ!///わっ、わかったから離れて///」 心臓に悪いのよ!と心の中で叫び、左之を力一杯押してみたがビクともしない いつも私をからかって遊ぶんだから… 「じゃ、玄関で待ってるから早く来いよな」 顔色1つ変えずにポンポンと頭を撫でて何事もなく手を離し去って行く左之を耳まで赤くなった顔で見つめ 「もうッ!人の気もしらないで…馬鹿左之…」 この抑えられない気持ちをどうしてくれんのよ
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