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  『…叔父さん、ごめん。俺が悪かったから』 「グズッ…いいよ…」 げっ… この人本気で泣いてたんだ… 身内に言われてそこまで泣くか…? 「はぁ…糞理事長がお騒がせして申し訳ありません。…ちなみに晴君、あなたは思ったことが顔に出すぎです」 あー…いやぁー …申し訳ないです。 「…あっ、あのー…俺、自分の教室に戻っていいですか?」 …あ、祐居たんだ。 「あなたは1Bの遊山君ですね。晴君をここまで連れてきて下さりありがとうございました、教室に戻って下さって構いません」 「はい、失礼しました」 「いつでも来てね。晴たんの友達なら大歓迎だから」 いつの間に立ち直ったのか。 叔父さんは呑気に手をひらひらさせながら祐を見送った。  
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