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「…………………は?」
叔父さんすっごい溜めたな
「はっ晴たん、嘘…だよね?」
『嘘ついてどうするの?』
そんなに驚くか?
てか叔父さん若干顔青ざめちゃってるし。
「うっ嘘だ!!こんなに小さくて可愛い子が県No.1の族の元総長…?」
小さくて可愛いは余計だ!!
「…なんで晴たんは族を抜けちゃったの…?」
『…え?』
あぁそっか。族を抜けた理由はまだ誰にも言ってないんだ。
…いや、言えないんだ。
全てを話してしまったとき拒絶されるのが怖いんだ。
もう…
誰も失いたくないんだ
「晴たん?どうしたの?」
『…っ…あっ、ごめん。なんでもない。族を抜けた理由だっけ?ただ族の仲間と居るのかめんどくさくなっただけ、特に理由はないよ』
人の感情に敏感な叔父さんの事だ。嘘だっていう事くらいわかっているだろう。
「…そっか、…よしっ!!学園についてはひと通り説明したし、次は職員室に向かってね!!案内は那加がしてくれるから」
…ありがとう叔父さん。
その優しさに、今は甘えさせて?
「晴君行きましょう」
俺の方を向きながら那加さんが言う。
『じゃあ叔父さん、行ってくるね』
「晴たん、辛いことがあったらいつでもここにおいで」
『うん、ありがとう』
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