出会いは突然に…

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その翌日。暢彦の携帯電話にはメール着信が一件あった。「昨日はごちそうさまでした😉すごく楽しかったです😃💕暇な時はメール✨してくださいね😉 Shiori🍒」 と絵文字混じりであった。暢彦の頬が少し緩んだ。女性からハートマーク付のメールをもらったのは初めてだったのだ。とりあえず昨日は楽しい時間をありがとうと暢彦は返信した。 その3日後。また暢彦の携帯電話にはメール着信が一件あった。志保里からだった。「今日は何してますか?」とあった。何をしてようと個人の自由だと暢彦は言いたくなった。しかし女性慣れしていない暢彦は素直に仕事終わってゆっくりしてると返信した。 しばらくするとまた返信メールが来た。「そうなんだぁ⤴⤴、お仕事お疲れ様😃今度はいつ来てくれますか💕?」と相変わらず絵文字混じりのメールが返ってきた。まるで飲み屋の女の子から営業メールをもらったような気分になった。しかし暢彦は今度の週末なら空いていると正直に返信した。また返信メールが来そうな気がしたが今度は返ってこなかった。暢彦は安心したかのように眠りについた。このメールのやり取りが2人のこの先を変えることを二人はまだ知らなかった。
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