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真也の家は空海の家から目と鼻の先にある一軒家。
近所になったのは偶然である。
「テレビ見るか?」
「見る……」
「じゃぁ、点けよう」
昼時、テレビはドロドロの男女関係を基にしたものが多い。
ソファーに腰を下ろして真也が食い入るように見つめていたのは……―――空海の横顔である。
真也は空海にすり寄って猫のように甘える。
甘えたがりの幼い性格は母親に似たのだろか?
空海はあまりに近寄られてやはり恥ずかしかった。
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