欠けた歯車

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「僕も……。もう、絶対に離さないから……」  空斗は早口で囁くと直ぐに多海を貪った。  濃厚なキスの方が愛は、想いは格段に伝わるだろう。  子どもが居ると多少スキンシップも控えめになる、が、今日はストッパーがないので自由に攻められる。  段々と繋がる時間が深くなり身体が熱くなる。  肌も赤く染まって行く。  空斗は火照った多海の鎖骨に指先を這わせた。 「だめ……」 「……本当に?」  指が辿った跡を空斗の唇がゆっくりと追った。  自分の肌より冷たい空斗の唇は多海の背中をゾクゾクさせた。
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