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その瞬間、教室中がどよめいた。
…当然だ。
なんせ、僕と渚に瓜二つな人物が入ってきたのだから。
『なっ、ほんとにドッペルゲンガーじゃないか!』
『うわ~ここまでそっくりだと気持ち悪いねぇ』
どよめくクラスメイトを尻目に、2人は自己紹介を始めた。
「あ、えっと、碇シンジです!よ、よろしくお願いします!」
Σはぁあ!?
外見だけじゃなくて名前も同じ!?
こんなことって…!
ま、まさか…
「初めまして、渚カヲルです。…シンジ君とは恋人同士なので、邪魔はしないでね」
「ち、ちょっとカヲル君!//は、恥ずかしいじゃないか…!//」
「おや、どうしてだい?公衆の面前であろうと僕らは恋人同士。それは揺るがないだろう?」
「そ、そうだけど…!//もう…カヲル君の…ばか…//」
教室内はドン引き。
何より僕が一番ドン引き。
何だあの乙女な奴は!?
っていうか恋人同士!?
ホモ!?
よりによってどうして僕達にそっくりな奴らがホモなんだぁぁ!
ちら、と渚を見てみると、目をキラキラさせて楽しんでいるようだった。
『シンジくん!何だか楽しくなりそうだね!』
『…お前のその楽天的な思考が羨ましいよ…』
頭痛のタネは増える一方だった。
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