【1】まずは、初めまして。

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その瞬間、教室中がどよめいた。   …当然だ。 なんせ、僕と渚に瓜二つな人物が入ってきたのだから。     『なっ、ほんとにドッペルゲンガーじゃないか!』   『うわ~ここまでそっくりだと気持ち悪いねぇ』     どよめくクラスメイトを尻目に、2人は自己紹介を始めた。     「あ、えっと、碇シンジです!よ、よろしくお願いします!」     Σはぁあ!? 外見だけじゃなくて名前も同じ!? こんなことって…!   ま、まさか…     「初めまして、渚カヲルです。…シンジ君とは恋人同士なので、邪魔はしないでね」   「ち、ちょっとカヲル君!//は、恥ずかしいじゃないか…!//」   「おや、どうしてだい?公衆の面前であろうと僕らは恋人同士。それは揺るがないだろう?」   「そ、そうだけど…!//もう…カヲル君の…ばか…//」     教室内はドン引き。 何より僕が一番ドン引き。   何だあの乙女な奴は!? っていうか恋人同士!? ホモ!?   よりによってどうして僕達にそっくりな奴らがホモなんだぁぁ!   ちら、と渚を見てみると、目をキラキラさせて楽しんでいるようだった。     『シンジくん!何だか楽しくなりそうだね!』   『…お前のその楽天的な思考が羨ましいよ…』     頭痛のタネは増える一方だった。    
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