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『あっはっは~!アツいわねぇ~!若いって羨ましいわぁ~。
じゃ、席に着いて?あの君達にそっくりな2人の隣よ♪』
ミサト先生は豪快に笑うと、僕達を指差して席に着くよう促す。
向こうの2人…もとい乙女な碇シンジだけがわたわたしていた。
「わ、えと…よろしくね!君も碇シンジって言うんでしょ?ここまでそっくりなんて凄いよね!」
『…よ、よろしく。君は…こっちの渚カヲルと付き合ってるの?』
「え!?//えと……うん…//」
『そ…そうなんだ…はは…』
…あぁ、どうして神様はこんなにイジワルなことをするんだろう。
そう言えば渚は?と思い見てみると、外見は同じなのに性格が対照的な2人が独特な違和感を醸し出していた。
「初めまして。…僕、だね?」
『僕は渚カヲル。でも、アンタも渚カヲル?なんで?』
「僕にもわからないよ。全てはリリンの流れのままに決められているのさ」
『ふぅん…アンタはそっちのシンジくんとコイビトドウシなの?』
「恋人同士…それだけでは計り知れない、深い絆で結ばれているよ」
『う~ん…アンタ、僕なのに言ってることが難しいなぁ。なんかむかつくー』
渚が物凄く子どもっぽく見える。…いや、普段からだけど。
『はいはい!じゃあ授業始めるわよーん♪』
同じ顔同士で話すのをいつまでもやってるわけにもいかない。
名残惜しそうにミサト先生は授業を始めたのだった。
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