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キーンコーンカーンコーン♪
昼休みを告げるチャイムが鳴り響く。
『シンジくん!お弁当ー☆』
お昼になれば渚はお弁当をせがむ。…仕方ないから僕が作ってきてやってるんだ。
だって菓子パンばっかりじゃ…体に悪いだろ?
ただでさえ華奢なんだから。
『はいはい。…そうだ、君達も一緒に食べる?』
適当に渚をあしらい、そっくりな彼らに声をかける。ここで会ったのも何かの縁だ、と思い、一応。
「いいの?ありがとう!カヲル君、碇君がお昼一緒にどう?って!」
「おや、ありがとう。じゃあお言葉に甘えようか」
何だか声色の違う渚が相手だと変な感じだ。
『…渚君達もお弁当?だったら屋上に行かない?』
「僕は別に構わないよ。…でも、こんなにもシンジ君にそっくりなのに名前で呼ばれないのは寂しいな」
『な、だ、だって仕方ないだろ!そっちの碇シンジが名前で呼んでるからいいじゃないか!//』
「い、碇君、僕のこと…シンジでいいよ?ややこしいだろうし…」
『う~んと…じゃあ君のことは“シンジ”。彼のことは“渚君”って呼ぶ。それでいい?』
ややこしいことこの上ない。
「仕方ないね…じゃあ僕もシンジ君と同じ“碇君”って呼ぶよ」
『…うん、そうして』
同姓同名がここまでめんどくさいなんて。
渚もわーわー言ってたみたいだけど…もう無視。
そして4人の間で決まったお互いの呼び方は…
僕→渚、シンジ、渚君
渚→シンジくん、碇君、アンタ
シンジ→碇君、渚君、カヲル君
渚君→碇君、君、シンジ君
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