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とりあえず落ち着いた僕達は屋上でお弁当を食べていた。
『お弁当までそっくりなんだな…シンジも渚君に作ってあげてるの?』
「うん!カヲル君…僕が作ってあげないとご飯食べようとしないから…」
「シンジ君の物しか摂取したくないんだよ。シンジ君さえいれば他には何もいらない…」
「も、もう!//恥ずかしいこと言わないでよカヲル君!//」
…あぁ。
この2人を誘ったのは間違いだっただろうか。
僕と渚はぽかーんと2人のラブラブっぷりを眺めていた。
『…仲良いんだな、シンジと渚君って』
「え、…えへへ//碇君と渚君は仲良くないの?」
『そ、そんなことはないけど…』
『仲良しだよー!僕シンジくんのこと大好きだもん!』
『こら、渚!//何言って…』
「…碇君と渚君は恋人じゃないの?」
『違う違う!断じて違う!//』
ちょっと渚は不機嫌そうだったけど気にしない。
そりゃ自分達と瓜二つの人間が堂々とイチャついてたら意識はするさ!//
でも…でも僕は…!//
「碇君は素直じゃないんだね…もう少し素直にならないと、彼が可哀想だよ?」
渚君に痛いところを突かれる。
…まぁ、確かに嫌いじゃないけどさ…//
なぜか無駄にドキドキしてしまう。すると渚がまた突拍子もないことを言い出した。
『…ねぇシンジくん!午後の授業さぼってここでお昼寝しようよ!』
『は!?渚…本気で言ってんの!?』
『だってとっても天気いいし…さぼっちゃお?』
「僕は構わないよ。息抜きも必要だしね」
「か、カヲル君がそう言うなら僕も…//」
あぁもうこのバカップルは!
…とは言うものの、僕だってとてもこのまま午後の授業を受ける気にはなれなかった。
『…まぁ、いっか』
『やった!じゃあシンジくん、一緒に寝よー☆』
『ちょ、ひっつくな!暑い!//』
「シンジ君、腕枕してあげるよ」
「わ、ありがとうカヲル君…//」
「礼には及ばないよ…寒くはないかい?」
「うん…カヲル君がいるから…//」
対照的な2組だが、眠りに就いたのはほぼ同じ。
何とも不思議な2組が誕生したのであった…
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