【2】うららかな、昼下がり。

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キーンコーンカーンコーン…     「碇君、渚君、チャイム鳴ったよ!」     シンジがゆさゆさと僕を起こす。…寝たフリなんだけどね。     『ぇ、あ、ありがとシンジ!』   『おはよー』   「そろそろ戻らないとまずいんじゃないのかい?」   「そだね。ミサト先生怒ってるかなぁ…」   『は、早く行こうみんな!ほら渚も!いつまでも寝ぼけてんじゃない!』   『ん~…』     渚を無理やり引っ張り、屋上を後にする。   さっきの出来事を思い出すと、とてもまともに2人の顔を見ることなんてできなかった。     『(渚のこともろくに見れないしっ!//も~…バカっ!//)』   「碇君どうしたんだろ?なんか顔真っ赤だったけど…」   「気にすることはないよシンジ君。日に灼けてしまったんだろう」   「そっか…じゃあ僕らも早く行こう!」   「ふふ…焦らなくてもまだ余裕はあるから大丈夫だよ」   「(ちょっとはあの2人の起爆剤になったかな…?)」     同じ容姿でここまで中身が違うのか、と実感する今日この頃。   渚カヲル(庵)という男は…恐ろしい!(色んな意味で)     『はぁ…ミサト先生いなくてよかった…』   『ねぇねぇシンジくん、さっき2人がやってたのってセック『うわぁぁぁ!!///』     学校で何を言う気だ!と慌てて渚を止める。 …あ、不満そうな顔。     『何で止めんの?』   『止めるに決まってるだろッ!//ここは学校だぞ!?//』   『じゃあどこならいいのさ』   『どッ…どこならって…!//』   『じゃあ僕の部屋行こ?そこならいいでしょ?』     渚を意識してしまってる今、そういうシチュエーションは避けたいけど…     『…わ、わかったよ//』   『あは☆やったぁ!シンジくん大好きー!』     そんな僕達を陰から覗いている人物がいるなんて、この時は思いもしなかった…(泣)  
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