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キーンコーンカーンコーン…
「碇君、渚君、チャイム鳴ったよ!」
シンジがゆさゆさと僕を起こす。…寝たフリなんだけどね。
『ぇ、あ、ありがとシンジ!』
『おはよー』
「そろそろ戻らないとまずいんじゃないのかい?」
「そだね。ミサト先生怒ってるかなぁ…」
『は、早く行こうみんな!ほら渚も!いつまでも寝ぼけてんじゃない!』
『ん~…』
渚を無理やり引っ張り、屋上を後にする。
さっきの出来事を思い出すと、とてもまともに2人の顔を見ることなんてできなかった。
『(渚のこともろくに見れないしっ!//も~…バカっ!//)』
「碇君どうしたんだろ?なんか顔真っ赤だったけど…」
「気にすることはないよシンジ君。日に灼けてしまったんだろう」
「そっか…じゃあ僕らも早く行こう!」
「ふふ…焦らなくてもまだ余裕はあるから大丈夫だよ」
「(ちょっとはあの2人の起爆剤になったかな…?)」
同じ容姿でここまで中身が違うのか、と実感する今日この頃。
渚カヲル(庵)という男は…恐ろしい!(色んな意味で)
『はぁ…ミサト先生いなくてよかった…』
『ねぇねぇシンジくん、さっき2人がやってたのってセック『うわぁぁぁ!!///』
学校で何を言う気だ!と慌てて渚を止める。
…あ、不満そうな顔。
『何で止めんの?』
『止めるに決まってるだろッ!//ここは学校だぞ!?//』
『じゃあどこならいいのさ』
『どッ…どこならって…!//』
『じゃあ僕の部屋行こ?そこならいいでしょ?』
渚を意識してしまってる今、そういうシチュエーションは避けたいけど…
『…わ、わかったよ//』
『あは☆やったぁ!シンジくん大好きー!』
そんな僕達を陰から覗いている人物がいるなんて、この時は思いもしなかった…(泣)
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