04~臨死現象~

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オレとお嬢は、BOOK ONをでて街を眺めた するとお嬢が、カエルを潰したようなこえで 「ギャーッ!!!!!!!!!!ねず、ね、ネズが!!!!!」 慌ててBOOK ONに戻るお嬢。 オレはネズミをみると更に不安になった… 「人類最初の哺乳類か……」 ネズミはこちらを悲しそうに見ているようにも見えた……… オレがネズミを触ろうとするがやはり触れない…… ネズミはぴょんと跳ねると どんどん進化していった… そのうちに、お嬢がでてきていった… 「BOOKONの中で、猿の先祖みたいなのがいたよ…………」 オレはこのホログラムが未来にいくと言うよりは、オレ達の時代に近づいてくるように感じた… 猿はやがて二足歩行をし始め、顔つきがどんどん人間っぽくなっていった…。 お嬢とオレは静かにそれを見ていた…… 二人はなんとなく、 予感をしていた…………… BOOKONから、知らない子供とそのこの父親がでてきた 何気なく、オレとお嬢は、その家族の話を聞いていた… 「パパ、パパ!恐竜なになったの?」 「そうだなァ…鳥かな…」 「パパ、パパ!マンモス何になったの?」 「きっとゾウさんだよ」 「パパ!猿は何になったの??」 『人間になった』 オレとお嬢は声を重ねていった。 だんだんと、夕日が綺麗にみえてきた… 美しい光景だが寂しくもあった… ……………………………………
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