プロローグ

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「そういえばお前朝から来てんのって珍しいな」 「俺だってたまにはちゃんと朝から来るさ」 「へぇ~、まぁどうでもいいけど」 「お前から聞いたんだろ!?」 「そうだっけ?」 「もういいよ!!」 こんなくだらない会話をしながら学校に向かう。 「入学してから一週間経ったんだな~」 「だからなんだよ」 「いや、学校ってつまんないなって思ってさ」 「そんなの学校入る前からわかってたろ?」 「まぁね」 直樹は中学の時からこんな感じだったらしい。 学校サボってケンカして…、頭も悪い。 なのにこの高校にいる。 本人曰く勘が当たって入れたんだとか言ってるけど… 高校の入試がそんな簡単な訳がない。 「あ~なんか楽しい事ないかな~?」 「よし直樹、今から裸で学校中走り回ってくれ」 「なんでだよ!!」 「いやだって楽しそうじゃん。俺が」 「そりゃあアンタは楽しいかもしんないけど俺は学校着く前に警察に捕まるよね!?」 「それじゃ学校着いたら頼む」 「やんないよ!?」 「ケチだな…」 「ケチじゃねーよ!!普通だよ!!」
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