プロローグ

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屋上で二人並んで寝転んでいるこの状況… 「はぁ~…」 「どうしたんだよ、ため息ついてさ」 「なんで直樹が横にいるんだよって思ってさ…」 「失礼だね…」 「眠い…」 「そうだ…ね…」 横から寝息が聞こえてきた。 どうやら本当に眠ってるらしい。 「俺も寝よ…」 こんな毎日を送ることはダメだって分かってる。 分かってはいるけど変える事ができないんだ。 こんな生活が俺の日常なんだ。 昔幼なじみが言ってたな… 自分を変えたいなら変える為のきっかけを自分で作ればいい… アイツなら簡単にやってのけるだろう。 思い立った瞬間行動するタイプだからな… 「眠れね…」 無駄に考え事してたせいで目が冴えてしまったな… 「どっかブラブラすっか…」 直樹は屋上に置いていこう、横にいるとうるさいからな… 静かに扉を開け階段を降りていく。 静かな廊下を歩きながらどこに行くか悩む… 「無計画だな…」 自分の無計画さを恨みつつ一つの空き教室に入った
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