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「すみません…」
「いや、こっちも悪かった」
立ち上がりながら相手に謝った。
「じゃあ俺急いでっから」
「ハィ…、すみませんねぶつかって…」
女の子は床に散らばったプリントを広いながらまた謝ってきた。
結構な量のプリントだった。
「関係ないさ…」
立ち去ろうとした瞬間…
幼なじみの言葉が横切った…
自分を変えたいなら変える為のきっかけを自分で作ればいい…
こんな小さな事が今の日常に変化をもたらすのか?
誰にもわからないよな…
「拾うよ」
「へっ?」
「プリント、俺のせいだし」
「いいよいいよ!!急いでるんでしょ?」
「気にすんな、たいした用事じゃないし」
プリントを拾いながら女の子に言う。
女の子も拾いながら俺を気づかってくれる。
「気にするくらいならプリント拾おうよ、何のプリントか知らないけどさ」
「あっ…、そうだね」
女の子も拾う事に専念しだした。
そういえばこの子年上だ。
制服の校章が違う、あの色は二年か…
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