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「ふー。ぎりぎりセーフ……。さすが稜」
稜の素晴らしい脚力のおかげで電車になんとか間に合った。
俺達の住むところは田舎も田舎。電車が次々とやってくる都会とは違って1時間に1本走ってれば良いほうってくらい電車の本数が少ない。
したがって電車1本逃すと大変なことになるんだよ、これが。
「本当に勘弁してほしいよ。真織、自転車の事綾兄に言いづらいなら俺が言おうか?俺は毎朝もう少し早く起きるなら別に構わないけど?」
意地悪そうにニッと稜が笑いながら言ってきた。
「分かってる……。もう少し早く起きるようにする……」
起きれたらね。
まぁ、そういって今まで一度も起きれた試しは無いんだけどね。
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