1  -繰り返される毎日-

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バタバタと階段を降りると憎たらしくも優雅にコーヒーを飲んでいる綾(アヤ)兄が……。 「お、真織。おはー」 俺に気付いた綾兄が呑気な声で言ってくる。 「おはー。じゃねぇよ、綾兄!!起こしてよー!!」 「だって起きなかったんだもーん。あ、弁当それな」 「もーんって……」 とにかく指定された弁当を鞄に。 「ほら真織、40秒経つよー?」 !!? 「やっべぇ!!綾兄、行っていきます!」 「いってらー」 呑気な声を背に玄関を出た。
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