2日目

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 俺の言葉に姫夏は不思議そうな顔をしているが、互いに心の内は読めないのだろう。 「おーーい。荒人、居るんやろー。入るでー」  急に外から関西弁が聞こえ、廊下を歩く音が聞こえる。  俺のことを知ってる人物で、俺が居ることが分かっている。ということは姫夏が呼んだのだろう。 「あっ! 刀矢くん呼んでたのすっかり忘れてたよ」 「呼び出しといて忘れんなや」  声と同時に戸がスライドする。  そこに現れたのはタンクトップに短パン姿の少年。  みつあみにした長い後ろ髪と瞼を閉じているかのような糸目。  年は恐らく俺と同じ、身長は170ぐらいか。  体型は細身ながらも筋肉がしっかりと付いているのが見てわかる。  俺は姫夏に目配せをする。おそらく、言いたいことは伝わっただろう。 「え、えっと、この人は……」 「ああ、ええって姫夏ちゃん、ワイが説明したるわ」  姫夏が口を開いた瞬間に少年が手で制してすかさず割り込む。  そして、少年は右の親指を立て自分胸へとあてる。
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