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『ブァレフォール/Valfor』
《別名》
ヴァレフォール、マレファル
《容姿》
ライオンの顔にガチョウの脚、野兎の尾だとか、頭はロバで体がライオンなど、様々な姿で現れる。
【解説】
10もしくは36の軍団を従える公爵である。
天使の姿で現れる事もあるようだが、かつての天界での地位はもとより、いつ堕天・降天したのか、そもそも天使だったのかすら分からない。
エノク書などによれば、「盗賊の顔」を持ち、「絞首台に送るまで盗賊どもと親しく交わる」とされる。
そう、彼は盗みをそそのかすのだ。人間に才気と大胆さを与えるとは、そういうことなのだろう。
しかし、大胆になった所で真に危険な時に彼が助けてくれるとは限らない。
彼は背中を押してくれるだけなのだから。
《能力》
よき使い魔としても知られている。
全ての秘密を召還者に教え、オカルト医学の知識を授けてくれる。
人間を動物に変える方法も心得ているとされ、様々な仕事をこなしてくれる。
敵に送りつけ呪いをかけたり、いろいろな雑務にも使役することができる。
しかし、あまりくだらないことは頼まない方がよいであろう。知らず知らず大胆になってゆき、ついには絞首台に送られることになるかもしれない。
その時は彼は喜んで背中を押してくれるはずである。
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