469人が本棚に入れています
本棚に追加
一気に血の気が引いた。
しかも良く見ると俺のズボンのところどころに血がついている。
もちろんどこも怪我なんかしていない。
「嫌な予感がして迎えに出てみたら、お前の真上から、逆さ吊りみたいになったガキがケタケタ笑ってお前を見てた。俺見たら逃げやがったが、御丁寧に歯形までつけていきやがって。お前随分気に入られたみたいだな。」
いっそそのまま連れてかれりゃ楽だったのに。
とケイさんは言った。
想像すると寒気がした。
そして、あの「記念写真」に何が写っているのかも、想像するだけで怖かった。
取りあえず旅行初日は最低な夜になった。
最初のコメントを投稿しよう!