第1章

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「あっ。叶夢さん」 相手は少し驚いたような顔で、しかし、どこか安堵したような顔で僕を見た。 「誰かと思ったら、凛ちゃんじゃない」 「ご無沙汰しております」 「ご無沙汰って、こないだの四十九日に逢ったばっかりでしょ」 僕は普段と変わらない凛ちゃんの様子に、少し大袈裟に笑いながらバケツを置いた。 彼女の名前は星野凛(ホシノ リン)年齢は23歳。真琴の同級生であり、真琴が親友の中でも一番、心を許していると強く断言するほど、信頼されていた子でもあった。普段はあまり喜怒哀楽を表にださず、おどおどとした感じの子で、あまり話しをする時も目を合わせようとしないが、意思はきちんと持ったしっかりとした子という印象も強い。 パッチリとした二重瞼に童顔な顔立ちで、化粧も薄く、肩幅より若干長く伸ばした黒髪のストレートの髪をたらしている。実年齢より幼く見えるため、ロリコン好きにはたまらない逸材かも……その、僕はロリコンじゃないから、あくまで憶測での話しだけど。
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