王妃と4人の騎士

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王妃と4人の騎士

    ――森の中 全身を鎧で身に纏う、荒げる男達の吐息の中。 その美貌は絶大で、長く黒い睫毛の青い輝く大きな瞳は、何者をも納得させるかの威厳と可憐さ…… そして、白く透き通る触れてしまえば病み付きになりそうな肌。 薄紅色の唇は、白い肌に強調され、みずみずしい艶。 赤毛の髪は、ずっと嗅ぎ続けていたい甘い香りと、サラサラな柔らかさを保つロングストレート。 大きな身体の騎士が言う。 「王妃!もう少しですぞ」 小さな身体の騎士が言う。 「辛抱です、王妃!」 純白のドレスを隠すかの様に漆黒のローブで身を覆い、両手でスカートの端をローブの上から握りしめて、小走り。 王妃のお腹は、風船の様に膨らんでいる。 「有難う、貴方達」 王妃の感謝の言葉に、二人の騎士は照れ臭そうに顔を見合わせた。
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